前回(パート3)のドライグランジのセイヨウトチノキでは、3月の成長の様子として、とてもねばねばなつぼみについてでした。
4月初め、つぼみがほころんでいます。
初め、燭台くらいだったものが、70年代の飾り付き壁電灯のようになり、そして、飾りがたくさんついた豪華なシャンデリアまで大きく成長していきました。
驚くほどの早さで葉っぱも増えていきました。
つぼみも葉っぱも両方ともねばねばしていて不思議ではありません!
4月後半、木は新緑の葉で覆い隠されています。
1本のセイヨウトチノキの幹に巣箱を掛けました。
巣箱に鳥が出入りしているところを見てないけれど、留鳥のブルーティットの家族が使っていると思っています。(巣箱の底からがさごそと騒がしくしているのが聞こえてくる)
また、夕暮れにモリフクロウが大きなうろの巣に入ってくることでしょう。
ときどき、モリバトがセイヨウトチノキをねぐらにしているところも見かけます。
木は、いろいろな生きものたちの住みかになっています。
セイヨウトチノキの前回の記録から1か月経ちましたが、この1か月間、家にずっといました。
家の近くに散歩できるようなフットパスや赤ちゃんと一緒に過ごせるガーデンがない人たちのことをいつも思っています。
1日のうちでやってもいいことをチェックしています。
セイヨウトチノキはどこにでもあります。
公園にも通りにもあります。
みんなが毎日の散歩で木々に気づき、見上げるとそこで何か驚くようなこと、例えばヒナでいっぱいになっている巣箱やモリバトの交尾を見ることがあるといいですね。
町や都市に少しでも木々が植えられていることは、小さいながらも良い効果となっています。
緑に囲まれ、いろいろな生きものたちが集う木々を大切にしていきましょう。
とても大好きな詩人ラジ・アルムガン(Raj Arumugam)の一詩を紹介します
under the
horse-chestnut tree
in the shade
with my little darling
are the loveliest moments
子どもと一緒にいるセイヨウトチノキの木陰は
とても愛おしいひとときだ
みなさん、どうぞご自愛ください。
次回は5月のセイヨウトチノキの様子についてお伝えする予定です。
自然豊かな英国のカントリーサイドを歩いているようで楽しい!
動物や野鳥、野の花、たくさんの生きものたちが案内するワイルド・ライフ・カレンダーです。
ハナが歩き、見て、描いた絵にその生きものたちに関するフィールドメモを添えました。