2018年 02月 12日
2月のイギリス・スコットランドの生きものたち ハナさんのブログより
12月21日の冬至から昼間が少しずつ長くなりますが、日中の明るい陽射しが届くようになるのは2月になってからです。
冬の中間点は2月3日、この日から日中が丸1時間長くなり、夜は短くなります。
2月1日から2月15日の間、昼光の強さが上昇していきます。
そして、だんだんと明るくなり、暖かくなっていきます。
私たちにとっても散歩好きのエネルギッシュな犬たちにとってもグッド・ニュースです。
私は冬が好きですが、愛犬バーディーは昼間が短いため十分な散歩ができず、運動不足になっているようです。
2月の自然を案内するうえでスノードロップを外すことはできません。
スノードロップのラテンネームは、Galanthus Nivalis「雪のミルク・フラワー」という意味になります。
私は、1月10日に今年初めてスノードロップの緑色の小さな新芽とパール・ホワイトのつぼみを見つけました。
次の日から花が咲きはじめ、今は白いしずくが揺れています。
スノードロップは、6枚の花びらでできています。
内側に3枚、外側に3枚です。
あざやかな明るい緑の葉に映える白い花にはピュアなものがあります。
林の中で見かけたスノードロップのカーペットは神秘的で、心から感動させられました。
小さなスノードロップの力強さに希望を感じています。
木々の葉が落ち、寒風が吹きすさむ冬のあいだ、春を待つ土の中の球根や木々のつぼみたちを思い出します。
変わらずじっとしているように見えてもそうではありません。
自然の生きものたちは成長し続けているのです。
新しいいのちが動き出しています。
暖かくなると一気に芽生えます。
かつてスノードロップが私に教えてくれました。
それは、ちいさな春のきざしを見つけることは簡単だということ。
古い木に咲く濃い赤色のつぼみが最初に開きます。
ガーデンのハニーサックルは、霜が降りるほどの寒さであってもたくさんつぼみを付けはじめます。
クロッカスの花芽やチューリップの芽が土から出てきました。
林(woodland floor)の落ち葉を集めていると、ブルーベルの明るい緑の新芽を見つけることでしょう。
2月は鳥たちもさえずりはじめます。
いつもツグミが1月末に戻ってきて、それからほかの鳥たちもたくさん戻って来て歌い始めます。
私は、ブラックバードのラブリーな歌声を聞くと春がやってきたといつも感じます。
春の知らせを見つけることを楽しんでみてください。
ウッドランド・トラスト(the Woodland Trust)が行っている自然カレンダー(Nature's Calendar)というものがあります。
あなたが見つけた春の知らせをウッドランド・トラストに記録することができます。
その記録が自然の動向を調べている研究者たちの助けになります。
自然カレンダーに春の知らせを記録し、春の時期や期間の変動を調べます。
この記録は1736年から続いています。
これまでの記録から春の知らせは、イギリス南西部から北東部へ約1.9マイルの速さで3週間かけて北上することが明らかになりました。
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ハナさんの新しい作品を含むイラスト&フィールドノート入りカレンダーです。
イラストに添えられた手書きのフィールドメモには、ハナさん自身の観察によるスコットランドの生きものたちのくらしが、ときおりユーモアをまじえて記されています。
今年は新たに花やキノコなども加わり、季節を通してスコットランドの自然をより満喫する内容になっています。
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美しいカントリーサイドの風景が残るスコットランドのボーダー地方で活動しているハナさん。
幼少の頃から鳥や虫などの身近な生き物に興味を持ち、それを家に持ち帰り描いて遊ぶような少女でした。
鉛筆から描き生まれてくる動物たち。
彼女は動物たちを注意深く観察することで、その愛くるしい表情をとらえ、繊細でおだやかな鉛筆画を描いています。
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