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スコッチを飲んで、ライチョウを守る

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スコットランドに行ったら、ぜひ味わいたい本場のスコッチ。

雰囲気のある古いパブで、とろっとした琥珀色の、ちょっとスモーキーな香りのするウィスキーを飲むのは最高です。

このウィスキーを、飲めば飲むほど、野鳥保護につながる(?!)というのです。

The Famous Grouse(ザ・フェイマス・グラウス)は有名なスコッチのメーカー。

スコットランドの狩猟鳥、Red Grouse(レッドグラウス、和名:アカライチョウ)にちなんで名づけた、ライチョウのラベルのウィスキーを販売しています。
このFamous Grouse社がブレンドしたThe Black Grouse(ブラック・グラウス)というウィスキーは、従来のFamous Grouseよりやや濃い褐色をしており、絶滅の危機にあるBlack Grouse(ブラック・グラウス、和名:クロライチョウ)がラベルになっています。

2008年、Famous Grouse社とRSPB(英国鳥類保護協会)の連携により、ウィスキー“The Black Grouse"をひと瓶売り上げることに、50ペンス(約80~100円)がRSPBに寄付され、クロライチョウの保護活動に使われる仕組みができました。

2008~2016年の8年間で寄付額は60万ポンド(約9千万円)にもなり、クロライチョウの保護を進めるRSPBの7か所の保護区で、生息環境の保全活動(ヒースの管理や植樹など)に使われたほか、クロライチョウの調査活動に役立てられました。

生息環境の悪化などにより、1970年代の5分の1にまで減少したクロライチョウ。

保護区の一つカンブリア地方のGeltsdaleでは、2012・13年には27羽のオス(求愛行動をしているオス)が確認されましたが、2015年には59羽に増え、活動の成果が表れているそうです。

ウィスキー“The Black Grouse"は、今は“The Famous Grouse Smoky Black"に名前を変え、保護を支えるパートナーシップはFamous Grouseの関連会社に発展しています。


4月から5月は、クロライチョウの求愛行動の季節です。

オスのクロライチョウが集まり、黒と白のコントラストが美しい羽を見せつけるようにして、メスにアピールする行動はlekkingと呼ばれます。

ムーア(灌木ヒースが茂る荒野)の厳しい自然の中で、互いに競い合うクロライチョウの姿が目に浮かぶようです。

※写真はRSPBより転載しました
原文はこちら


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by bluebell-woodland | 2017-04-20 06:56 | 自然保護 | Trackback | Comments(0)

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