2017年 02月 16日
生きものに優しいガーデニング‐1.ハリネズミの小道をつくろう!

ガーデニングの国、イギリスで提案されている〝生きものに優しい庭づくり”。
ハリネズミやカエルが移動できる通路を作ったり、ネズミや昆虫のために芝生をわざと刈り残したり。
様々な生物がすめる〝生物多様性を守る庭”といってもよいかもしれません。
RSPB(英国鳥類保護協会)によると、ハリネズミは、夜、食べ物や仲間を探すのに1マイル(1.6㎞)かそれ以上も歩かなければならないのだそうです。
私たちの庭は、高い壁で囲われた箱のようなもの。でも、安全な道を庭から庭へ通すことで、生きものたちを助けることができます。
生きものたちの道を作るのに最適なのは、葉が落ちる冬。
RSPB(英国鳥類保護協会)が提案する〝生きものが移動できる道づくり”をご紹介します。

必要なもの:ワイヤーカッター、鉛筆、ノコギリ、ドリル、くわ、植物
1.まず、ハリネズミやカエルの気持ちになって庭を歩いてみる。
歩き回りやすいか、出ていきやすいか。フェンスや壁などの障害がないか。
天敵に見つかった時に、渡れないような場所はないか。

2.壁に穴をあけて通路をつくる
隣の家に了解をとって始めましょう。
鉛筆で地面の際から壁にアーチ型の穴を描き、ドリルで穴をあけ、ノコギリで切り取ります。
(ハリネズミサイズ:高さ12㎝×幅15㎝ カエルサイズ:高さ6㎝×8㎝)
注意;交通量の多い道につながないように!
穴の近くに、高さのある草や草本を植えます。
3.芝生を長めにする(刈り残した部分をつくる)
ハタネズミ、トガリネズミ、カエル、ヒキガエル、甲虫類、ハリネズミは、開けたところよりも草丈の長いところを好みます。

4.つる植物を植える
庭の壁面につる植物をはわせて、生きものたちのハシゴをつくりましょう。

5.いろいろな高さの木を植える
生きものたちの道は、地面だけでなく、空中に作ることもできます。
いろいろな高さの木を混ぜて植えて、生きものたちの階段をつくりましょう。
フェンスを生垣に代えると、なお良いでしょう。
生垣は、生きものにとって安全な通路になるとともに、食べ物として種や実を提供し、巣作りの場所にもなります。
6.完成したら、生きものたちがこの道を使って庭を出入りする様子を観察しましょう。
RSPBでは、このほかにも、英国内で減少が心配されるハリネズミをテーマに〝庭にハリネズミカフェを作ろう”〝ハリネズミに家を提供しよう”など、生きものに配慮した庭づくりを進めています。このブログでも、順次、紹介していきたいと思います。
*ブログ中の写真は、RSPBより転載しました
●庭と庭を生きものが移動できるような、道をつくろう!Create Nature highways and byways
原文はこちら(RSPBのホームページ):
https://ww2.rspb.org.uk/get-involved/activities/give-nature-a-home-in-your-garden/garden-activities/createnaturehighwaysandbyways/
●”生き物が移動できる道づくり”動画でも見ることができます:

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